1990 ジュヴレ・シャンベルタン 1er Cru ラヴォー・サン・ジャック フレデリック・エスモナン 750ml

1990年は傑出年。

コンブ・ド・ラヴォー（ラヴォーの谷）の入り口にある1級畑です。
急峻な斜面は真南を向いていますが、谷を流れる涼風がバランスをもたらします。
ラズベリー、赤スグリなど赤い果実を主体にダークチェリーやカシスなど黒い果実も感じられる。
タイトで締まりがあり、中盤からアフターにかけて複雑さが増幅されます。


フレデリック・エスモナンはジュヴレ・シャンベルタンを拠点に置くドメーヌです。
当主はフレデリック・エスモナンですが、足の悪いフレデリックに代わり、オスピス・ド・ボーヌで栽培や醸造に従事していた父のアンドレがワイン造りを取り仕切っています。

アンドレがドメーヌを立ち上げたのは70年代ですが、ワインは全量、ルイ・ジャドやジョゼフ・ドルーアン、ルロワなどのネゴシアンに桶売りしていましたが、1988年にフレデリックの代になって、ようやくドメーヌ元詰めを始めました。
現在、ドメーヌの規模は5.26ha。2010年ヴィンテージから加わったコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ（畑はコンブランシアン）は例外ですが、ジュヴレ・シャンベルタンに特化したドメーヌであり、特級はマジ・シャンベルタンとリュショット・シャンベルタンに区画を持っています。
一級畑はエストゥルネル・サン・ジャック、ラヴォー・サン・ジャック、シャンポネとよいクリマを揃えており、村名ジュヴレ・シャンベルタンのヴィエイユ・ヴィーニュは樹齢60年の木から造られます。
比較的冷涼なクリマが多いこともあり、ジュヴレらしい堅牢さを堪能できるドメーヌです。