川西屋酒造店(神奈川県)



■ 川西屋酒造店 ■
【丹沢山】
最高の米で純米吟醸酒を造りたいという蔵元の願いと、地元農家との協力関係から生まれた「丹沢山」は、
「食物との一体感」を信条とし、
酒だけがスタンドプレイをするのではなく、
酒が食べ物の旨みを引き出し、
同時に食べ物が酒の味わいを高めるような、
そんな調和的関係を造りたいと考えています。
丹沢山系の透明な渓流のように深い味わいと余韻を残しながら、すっとキレていくような酒
これが目指す酒質です。

「丹沢山」シリーズは火入れから1年半以上、長いものは2年以上タンクで熟成させ、その後10℃の貯蔵庫にて保管され追熟させています。

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以下、露木社長とお話しさせて頂いた、ごく一部です。

「本来、どういう飲み方をしていたのか?」
平城京や平安京の時代、濁りのない酒を飲めるのは貴族だけだったといいます。
それをお燗にして、平杯で食事をしながら(食中酒として)飲んでいました。
「お燗」にすることによって、口の中で広がり、料理と酒両方の旨さを引き出して膨らませます。
「平杯」は飲み口が広がっているため、ぐい吞みなどと違い舌の上を酒が広がって流れていくので、より味も広がって膨らみます。

食中酒として、和食と合わせてみてください、口の中で膨らむのが実感できると思います。

「日本酒の未来を見据えて」
時代時代で「日本酒の造り」「消費者のニーズ」は変わっていくが、根幹となる木でいう幹の部分(川西屋酒造店では「熟成させた純米酒の燗酒」)は揺らぐことのないものです。
しかし「すべてがそれでいいと思っているわけではない」、枝葉には「冷酒」をはじめ「品種別」「産地別」等、幹がしっかりしているからこそ造ることが出来る事です。


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